職場での行き違いや、家庭での夫婦の仲違いが起こる前に、
男女のコミュニケーション・ストレスが生まれている。
「正しいのは、客観的に判断できる僕」
「正しいのは、相手の気持ちに寄り添える私」…。
これは「ゴール指向問題解決型」の脳と、「プロセス指向共感型」の脳の違いによるものだ。
この「感性の呪縛」を乗り越えるには、本書で紹介する四つの共感テクニックや、「夫の家事は一点豪華主義で」といった知恵が効果的。
さらに「タスク・イーブン」ではなく「ストレス・イーブン」という新たな発想も提案。
職場でも夫婦間でも、友人・恋人関係でも極めて有効な、
男女コミュニケーションの教科書。
よかれと思って発した言葉、意味は合っていても、その印象は語感でまったく変わります。
「感謝します」は距離感を作り、「ありがとう」は親愛の情を伝え、「はい」は忠誠心、「ええ」は知性を感じさせます。
本書は著者が人工知能研究において「ことば」の感性に着目して以来、28年にも及ぶ「語感分析」の成果をまとめた1冊です。
たとえば、「さぁ、帰ろう」「そろそろだね」などのS音は爽やかな印象を与えますが、デートの最後にはNG。包み込む音オを使った「送るよ」「おやすみを言わなきゃね」などを使ったほうが効果的です。
また、「ポルシェ」のP音は光を、「ひかり」は圧倒的なスピード感を、「のぞみ」は居心地の良さを感じさせるなど、名前の「音」がもたらす影響や効果も論じます。
男女関係、職場の上下関係、ネーミング会議、あらゆる場で役に立つことばづかいの極意が満載の、まさに「ことばのトリセツ」です。