株式会社 感性リサーチ 代表取締役社長
人工知能研究者、随筆家
日本ネーミング協会理事、日本文藝家協会会員
専門領域:人工知能(自然言語解析、ブレイン・サイバネティクス)、コミュニケーション・サイエンス、ネーミング分析
サイバネティクス(サイバーの語源)は、生物学と工学の融合を表す概念ワードです。
ブレイン・サイバネティクス~Brain cybernetics~とは、ヒトの脳の神経系機能の追求にシステム工学の手法を使い、感性の仕組みの類型化して、AI開発ならびに人類の問題解決に使うための研究です。
人工知能エンジニアとして自然言語解析の現場に早くから従事し、1991年には、当時の大型機では世界初と言われたコンピュータの日本語対話に成功。
このとき、対話文脈に男女の違いがあることを発見。やがて、男女で「とっさに使う脳神経回路」の初期設定に大きな違いがあることをつきとめる。
さらに語感(ことばのイメージ)をAIに理解させるための枠組みを追究する過程で、語感の正体を発見、その数値化に成功する。
この技術をネーミングに応用し、大塚製薬のSoyJoyをはじめ多くのネーミングに貢献。現在では、企業ネーミングのコンサルタントとして、「いきなり核心に切り込み、腹落ちするネーミングを必ず見つけ出す、ドクターXみたいなコンサルタント」と呼ばれている。
人工知能のために培った「人間学」を人類にフィードバックすべく、1996年ごろより著作を始める。
きっかけは、新聞の公募論文。「人間と言葉」というテーマの論文公募に応募するも入賞しなかったが、審査委員長だった思想家・鶴見俊輔氏より自宅に電話があり、「あなたは何があっても書き続けなければいけない。あなたの文章は、必ずあなたを助けることになる」とアドバイスを受けたことで。
『恋愛脳』『夫婦脳』など脳科学本を経て、2018年には『妻のトリセツ』がベストセラーに。以後、数多くのトリセツシリーズを出版。2020年秋には、コロナ禍の家族を救うために、家族のトリセツシリーズをコンプリート(「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」「娘のトリセツ」「息子のトリセツ」「家族のトリセツ」)。
黒川の研究への思いと、その総体を知りたい方は、「人間のトリセツ ~人工知能への手紙」がお薦め。
「本が読めるようになった未来のAI」に向けて書いた、本気の手紙である。
人間が読めば、人工知能とは何か、どう付き合えばいいかがわかる本になっている。
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