黒川伊保子プロフィール

株式会社 感性リサーチ 代表取締役
人工知能研究者、感性アナリスト、日本ネーミング協会理事
随筆家、日本文藝家協会会員

大学卒業後、コンピュータメーカーにてAI(人工知能)開発に従事し、以来ヒトの感性の仕組みを追究してきた。
若きエンジニアだった黒川に与えられたミッションは、「ヒトと人工知能の対話の研究」。1980年代に、35年先の人工知能時代を目指して、ヒトと人工知能の対話のありようを探り始める。その途上で、「情がからむとっさの」対話スタイルに男女差があることを発見。1991年4月、全国の原子力発電所で稼働した女性司書AI(大型汎用ビジネス環境では「世界初」と言われた日本語対話型インタフェース)を開発している。
やがて、語感の正体が「ことばの発音の身体感覚」であることを発見。AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である『サブリミナル・インプレッション導出法』を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した、感性分析の第一人者である。

脳は、人によって、ときに驚くほど違う意識の質(感性)を持っている。
感性とは、とっさに感じたり、目に入ったり、気づいたりする潜在意識下の能力。その多くは、生存本能や、生殖本能などに深く結びつく、自然に脳に備わった感覚であり、生育環境(母語を含む)や性別などで、「より強く働く感性傾向」が異なる。その人が生きる立場によって、「身を守り、よりよく生きるすべ」が違うためである。生殖戦略が大きく異なる哺乳類の雌雄である人類の男女は、何万年にもわたって異なる感性を研ぎ澄ましてきた。
このため、男女の脳は、気持ちいいと思う事象が違い、「欲しいことば」「目に留まるもの」「手にしたくなるもの」が異なる。さらに、ヒトの脳は、年齢によっても感性が異なり、「7年ごとに感性の様相を変える」という周期性によって、大衆全体で時代の感性トレンドを作りだしてもいる。

黒川は、性別×年齢×時代で、それぞれに異なる感性を解明。それぞれの脳が「とっさに心地よいと感じる」ことばと事象を割り出してデータベース化した。もとは、人に寄り添う「誰にでも心地よいAI」を開発するための研究であったが、それを人材開発やマーケティングに活用できることに気づいて、2003年、人工知能の研究室から飛び出した。
この手法を使えば、感性が違う者同士のコミュニケーションギャップを解消できる。さらに「1年後の女性市場が気持ちいいと感じることばの傾向」などを算出することができ、一定程度の指針にすることが可能である。黒川の発見は、現在、人材開発のツール(ダイバーシティコミュニケーション)や、21世紀型のマーケティング手法として、多くの企業で活用されている。

また、男女の機能分析からくりだされる、男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを書いた随筆や、語感の秘密を紐解く著作も人気を博し、テレビやラジオなどでも幅広く活躍している。

近著に「共感障害 ~“話が通じない”の正体」(新潮社)、「妻のトリセツ」(講談社+α新書)、「女の機嫌の直し方」(インターナショナル新書)、「定年夫婦のトリセツ」(SB新書)、「英雄の書」(ポプラ新書)、「キレる女 懲りない男」(ちくま新書)、「日本語はなぜ美しいのか」(集英社新書)、「恋愛脳」「夫婦脳」「家族脳」「成熟脳」(新潮文庫)、「母脳」(ポプラ社) →詳しくはBOOKS

1959年 長野県生まれ、栃木県育ち

1983年 奈良女子大学 理学部 物理学科卒

(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、14年に亘り人工知能(AI)の研究開発に従事した後、
コンサルタント会社勤務、民間の研究所を経て、

2003年 (株)感性リサーチを設立、代表取締役に就任。

2004年 脳機能論とAIの集大成による語感分析法『サブリミナル・インプレッション導出法』を発表。サービス開始と同時に化粧品、自動車、食品業界などの新商品名分析を相次いで受注し、感性分析の第一人者となる。

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